ガソリン代すら惜しかったあの頃

アメリカ生活

 

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2019年12月に渡米して、年が明けて少し経った頃

私の全意識は節約に向いていました。

 

日本での仕事も辞め、稼ぎがなくなった身分でしたから、当たり前と言っちゃ当たり前なのですが。加えて、なにせ貯金がまともにできない人間でして。東京でそこそこのお給与をもらっていたにも関わらず、何に使っていたか全く覚えていないというのがこれまたダメダメなのですが、まともな貯金もこしらえずに日々生活していました。きっと飲み会や化粧品なんかに消えていっていたのでしょう。

渡米後の夫との話し合いでも、想像以上の私の貯金の少なさや計画性(想像力)のなさに、驚きを通り越して笑っていましたよ。ごめんね。

 

そんなこともあって、夫にエクセルで作ってもらった家計簿表を管理する日々が2020年からスタートしました。今では結構しっかりやりくりできているんじゃないかと思います。これ、成長ですね。

 

そんな時に、私の節約レーダーの矛先が向いたのがガソリン代でした。

都市部を除いたアメリカ生活では必須となってくる車。その動力の源となるのが、ガソリンですよね。アメリカではガソリンが比較的日本より安いです。州ごとにも税金の関係などで異なるようですが、私たちが住んでいるテネシー州は結構安いほうなんじゃないかと思います。

ただ、毎日乗る車ですから少しでも安く済ませたいところ。

ガソリンは必ず会員となったサムズクラブ(コストコ的なところ)で入れるようにして、普通のガソスタよりガロン/数10セント安く入れていました。

 

ただ、私が渡米してから給油の回数が増えました。理由は単純。

一月から私の語学学校通学が始まったからでした。

 

毎朝、夫が私を語学学校へ送り、その足で15分ほど運転し研究室に出勤。

夕方授業が終わった私を学校からピックアップして家へ送り、場合によっては夫は研究室に戻っていました。そんな感じなので、単純に家と研究室への往復が増えていき、1ヶ月に2回ほどの給油が毎週1回に増えていったわけです。

 

私はこの往復の回数を減らしたいと思いました。

あとは、私の学校の送迎に集中力を欠かれる夫にも申し訳なくなりました。

 

一個目の解決策は簡単でした。

語学学校には小さな自習スペースはあるものの、夫の仕事が終わるまでそこで待っているのは少々きつかったので、近くの大学の図書館を利用することにしました。

そこまで行くのも学校の目の前から無料のトロリーに乗れば、自力で5分ほどで行けることがわかりました。20分ほど歩けば徒歩でも行けるのですが、アメリカの田舎の町には歩道というものがほぼ存在していません。

ハイウェイや国道、細い田舎道は人間が歩くようには設計されていないことがほとんどなので、めちゃくちゃ危険です。なので、この便利なトロリーのおかげでダウンタウンと大学の行き来をだいぶマスターできたのは収穫でした。

 

次に解決しなければならなかったのが、大学本キャンパスから夫のいる研究棟までへの移動です。同じ大学にも関わらず、位置しているエリアが全く違います。広大な大地に様々な施設が立っている、街全体が大学みたいな感じなのでその間を移動する術を考えなくてはなりません。かつ、夫がいるのはその中でもマイナーなエリアで前述のトロリーなんかもカバーしていませんでした。

 

当初は大学の図書館が位置する本キャンパスまで終業後の夫に迎えに来てもらっていたのですが、だんだんそれも節約したいと考えるように。。

あれこれ調べていると、学内の無料循環バスがあることを発見。

大学の頭文字をとってThe Tと呼ばれるもののようです。

確かにたまにオレンジの派手なバスが走っているのを見ていたんですよね。

これだ!と。

 

ただ、最初に調べた時はそのサイトの見辛さと場所の名前が曖昧で、夫の研究棟までのルートを探し出すことができず。何度か見て、サイトのさながら隠れページ的なリンクを踏んでやっと1時間に1本のドンピシャのルートを見つけることができました。

 

その結果、毎日15時ごろから語学学校から大学図書館へ移動し、友人とともに17時まで勉強し、見つけ出した学内バスの終バスで夫の研究棟へいって夫の業務終了を待つという完璧なルーティーンが完成したわけです。車社会のアメリカの田舎で、朝学校へ送ってもらってから、夫の研究棟に行くまで世話なしで自力で移動できるようになり、結構な達成感もありました。私、こんな交通の不便なところでも自分で方法を編み出せたぞ、と。

 

そのルーティーンはコロナで学校が完全オンラインに移行する3月まで続きました。

副産物として、毎日2時間は勉強時間を確保することができたおかげで、毎日宿題は完璧、語学学校でも一番の成績で表彰されたのはいい思い出です。(Outstanding student Awardとかいうやつに二期連続で選ばれました)

 

当初の目標であるガソリン給油の回数も減り、節約に微力ながら貢献できたのではないかと思います。

 

現在では夫が完全在宅勤務、私も職に就きオフィスへ通勤する日常に変化してしまいましたが、ふと昨日帰り道の運転中に、そんな時期もあったなあと思い出し、懐かしく暖かな気持ちになったわけです。

 

ガソリン代すら惜しかったあの頃

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